ケミカルタンカーの運航には、その主たる積荷である有害液体物質がもたらす人体及び環境への悪影響から、専門の知識、技術が求められます。私たちはこれらの有害物質を適切に管理し、安全に運航することで会社を発展させてきました。
当社の乗組員は当社独自の先進的なトレーニングプログラムを受けており、その各々が有害液体物質、及びその輸送における各種規制に関する詳細な知識、ケミカルタンカーの運航に関する知識・技術を備えたプロフェッショナルであると自負しております。
ケミカルタンカーにおける事故は人命の損失に直結するだけでなく、海洋環境にも悪影響を与える恐れがあります。
MOLケミカルタンカーズグループの企業理念は「安全なくして経営なし」です。「安全」を第一に考える意識は海上・陸上職員の区別に関係なく、当社グループ全体に浸透しています。
私たちは多種多様な有害液体物質の輸送を行っておりますが、それらは一般に有毒で、可燃性や腐食性を持つものもある為、適切な取り扱いが必要です。従い、ケミカルタンカーにおける事故は人命及び、海洋環境を危険に晒す恐れがあり、その運航には積荷の特性に応じたノウハウが高レベルで求められます。
私たちは、乗組員に限らず多種多様な液体貨物に精通しており、お客様からの厳しい品質要求にも応えることができると自負しております。MOLケミカルタンカーズグループでは従業員教育に重点を置いており、安全意識を向上、啓発させる様々な活動を毎年行っております。
世界8都市の営業拠点で構成されたネットワークにより、円滑なサービスをワールドワイドで提供しております。
上記に加え、2024年3月1日付でFairfield Chemical Tankers が当社グループに加わったことにより、サービスネットワークがさらに拡大しました。詳細はこちらのリンクをご参照ください。https://fairfieldchemical.com/what-we-do/
MOLケミカルタンカーズグループ一体となってお客様の満足度向上に努めます。
グループ会社によるコスト競争力と品質を両立させた船舶管理はMOLケミカルタンカーズの成長の原動力の1つです。
MOLケミカルタンカーズグループではUnix Line(シンガポール)、TM Shipmanagement(韓国)の2社がケミカルタンカーに特化した船舶管理を行っています。
グループ会社による船舶管理は、安全性や効率性の向上に寄与し、コスト競争力の源泉となっています。
MOLケミカルタンカーズグループの船舶管理は、高度な技術と豊富な経験を持ち、陸上から安全を監督する海務・工務監督と実際に本船の運航や荷役を行う乗組員によって支えられています。
海事情報が多く集まるシンガポールは、船舶管理を行うのに最適な場所です。MOLケミカルタンカーズの運航船の多くがシンガポールに寄港するため、船舶の状態を実際に確認し、乗組員と直接対話することが可能です。
またシンガポールでは海務・工務監督を始めとした船舶管理の人材に事欠くことがなく、舶用品も豊富で、船舶修理も盛んです。Unix Lineは1990年代にシンガポールに設立され、MOLケミカルタンカーズが2012年に本社を東京からシンガポールに移転したことで、船舶管理面での優位性をさらに活かせるようになりました。
近年は自社グループ会社による船舶管理に加えて、MOL Synergy(シンガポール)やDania Shipmanagement(デンマーク)の起用など、他社と連携した船舶管理体制の強化も進めています。
当社の事業は世界中のお客様との強固な信頼関係によって発展してきました。
私たちはお客様のサプライチェーンの一端を担うことの重要性を常に意識し、安全で迅速な輸送サービスを通してお客様のご要望にお応え致します。
一例を挙げると、当社の主要事業であるパーセル輸送サービスでは、お客様のご要望に応じ、1ロット500トンから20,000トンまでと幅広くご提供致しております。
長年に渡る当社の取り組みが実を結び、信頼の置ける船会社であるとの評価を頂いております。当社の輸送サービスの質に対するご評価とご理解がお客様との長年に渡る関係を築き上げ、お客様の事業拡大と共に当社も事業を拡大して参りました。
当社で運航しているケミカルタンカーは、そのほとんどがステンレススチール製タンクを備えています。ステンレススチールは腐食に強く、あらゆるタイプの液体貨物を積むことができます。当社はステンレススチール製タンクの容積ベースで世界第三位のケミカルタンカー船社です。
上記に加え、当社保有のケミカルタンカーは全て日本の造船所にて建造されたものです。日本で建造されたケミカルタンカーはその高度で熟練した技術力から高品質を保証するものであると世界的に知られております。